毎日使っていただくために

毎日、何度か出し入れすることになるものは、
まず生地が丈夫であって欲しいと考え、
AYANOKOJIでは帆布を採用いたしました。
素朴な風合いがあり、使っていくうちに柔らかく
また、手に馴染んできます。
化学繊維とは違う風格を、ぜひお楽しみください。

布って
    どんな布?

帆布(キャンバス地)とは約1平米あたり8オンス(約227g)以上の綿や麻で平織りにした厚手の織物です。 「帆布(はんぷ)」と厚地の布「綿布(めんぷ)」との違いは糸にあり、太い糸で織ったものを「綿布」といい、細い糸を何本か擦り合せて織ったものを「帆布」と言います。糸を何本か擦り合せると丈夫になり、そのため帆布は丈夫で耐久性に優れているのです。
また、擦り合せる糸の太さによって厚さが違ってきます。そして通気性もあり、摩擦による静電気が発生しません。 帆布の種類は号数で区別され、1号(一番分厚い)から11号(一番薄い)まであるので、用途の違いによって使い分けされてきました。

滋賀で織り、京都で染める
メイド イン ジャパンという品質

―高島帆布―

滋賀県高島産の織り物は、18世紀後半、江戸時代から続きます。琵琶湖のほとりであるということと、「高島時雨」と呼ばれるように、雨が多く、適度に加湿される環境は糸にとって最適で、繊維が強くなります。 AYANOKOJIの帆布を織っていただいている工場では、1997年に廃止されたのにも関わらず、工業用資材のための厳しいJIS規格を守り、生産を続けられています。そのため、最新の品質管理と、高度な技術が維持されています。最新のエアジェット機をしても8号帆布で1時間に20mしか織ることができませんが、美しい生地の目を追及。そしてこの工場で織っていただいている理由の最たるものは、「人の手仕事に勝るものはない」という姿勢です。最新の機械とはいえ、機械によって織られた生地の目をクシでひとつひとつ整えている人。生地に不純物がないか検査する人。様々な製造過程で「人の手」による心配りが行き届いているからこそ、最上級の品質が保たれており、AYANOKOJIもまたそのような人々によって支えられています。

―手捺染(てなせん)―

織り上がった帆布は、単色のものは大阪で染め、オリジナル帆布は、京都で色ごとに型を変え、手作業で染めていただいています。そのため、同じ色でも染めた時期によって若干、濃淡が異なる場合があります。